市場では、今週木曜に、FRBのイエレン議長が議会証言で、改めて言及した通り、利上げのペースは「非常に緩やかなペースになる」ーと見ている。

IMG_3949市場のコンセンサスとしては、利上げは、1四半期に1回: 25ベーシス・ポイントずつで、来年は3回、多くて4回ーと予想されている。ゴールドマンサックスはすでに、来年3月に2回目の利上げがあるーと予想している。

ただ、一方で懸念も浮上する。

今週発表された、ISM製造業景気指数が前月の50.1から48.6に低下し、拡大と縮小の境目である50を、3年ぶりに下回って、景気後退が終了した2009年以降では最も低い水準になった。

UBSの調べでは、ISMが50を下回って、利上げをしたのは、1981年以降なく、あの時は、その後、景気後退に陥り、株価も翌年の8月までに25%も下落した。過去の例は、いい内容ではないために、不安も台頭する。

また、シティーグループのエコノミストは来年2016年のアメリカの景気後退の確率を65%と見ているーとレポートしたことも今週、話題になった。シティのエコノミストは「堅調な景気を持続させるためには、まだまだ緩和的なスタンスが足りない」という見解に基づいている。

利上げを継続すれば、さらにドル高に振れる可能性は高くなる。まして、ECB、日本銀行が量的緩和拡大に傾いているために尚更だ。そうなれば、輸出不振から、経済のバックボーンでもあるアメリカの製造業が、さらに苦しむ可能性がある。

景気後退が現実味を帯びてくるのは、そうした背景があるからだ。

FRBのかじ取りは、難しい局面が予想されている。

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